杭瀬中市場で「もっこす亭」「市場食堂」の二店舗を経営する石原 和明さん。両店舗は長年にわたって愛され、毎日賑わいを見せています。そんな石原さんのもう一つの顔はYouTuber。杭瀬の魅力を発信する「杭瀬チャンネル」を運営し、対外的なPR活動にも力を入れています。今回は「#ヤバい」思いやりを持って杭瀬のために動き続ける石原さんに熱く語っていただきました。
「もっこす亭」「市場食堂」の二店舗経営を始めたきっかけ
杭瀬中市場のお食事処「市場食堂」と、隣接するお惣菜屋「もっこす亭」の両店舗を切り盛りする石原さんに、二店舗経営に至った経緯についてお聞きしました。
「もともと杭瀬にきたのは、熊本にある実家の漬物屋の商品を卸すためでした。人があたたかくてすごく良い場所だと思っていたところ、実家の経営もひと段落したので杭瀬で惣菜屋を始めることにしました。惣菜屋を選んだのは、毎日お客さんと顔を合わせられると思ったからです。」
もっこす亭を始めてから数年後、隣接する店舗が閉店したことをきっかけに、新たな店舗をオープンすることを考えたといいます。
「杭瀬中市場の入口付近にある店舗が閉まってしまったことでシャッターが閉じたままのお店が増え、市場全体が暗くなってしまったんです。当時、その閉店してしまった店舗が市場内で唯一お客さんにお手洗いを開放していたこともあり、活気が減って閉塞感が漂う杭瀬市場にもう一度明るさを取り戻すため『市場食堂』のオープンを決意しました。」
口コミで杭瀬中に広がったお弁当オーダーサービス
もっこす亭の店頭には、揚げ物や煮物、サラダなど手作りのお惣菜が並びます。十数種類のお惣菜は全てパックに入っていて、食卓にあと一品欲しい時さっと買って帰れます。
隣接する市場食堂の特徴は、もっこす亭のお惣菜に加えて正面にある「ひらの鮮魚店」の新鮮な魚を使ったメニューも楽しめることです。
「もっこす亭もあるので、市場食堂はランチタイムのみの営業にしています。それでも市場の方や周辺の会社に務める方など多くの方が当店に足を運んでくださいます。かなり忙しくはなりましたが、これだけの人に喜んでもらえて、あの時杭瀬のための決断をして良かったと思っています。」
杭瀬市場を明るくすることを目的に市場食堂をオープンした石原さん。誰かのために自ら動き続けるスタイルは、もっこす亭の弁当販売にも表れています。
「お弁当の販売は、お客さんにお願いされる形で始まりました。最初はおかずのみでしたが、『あの店に言えばなんでもやってくれる』と口コミが徐々に広がりオーダーも50個、100個と増えていきました。今では、ありがたいことに地域の介護施設や少年スポーツチームなど団体様からのオーダーで大忙しです(笑)。」
下町特有と言えるリアルな口コミが評判を呼び、すっかり地域に定着したもっこす亭のお弁当オーダー。「無茶振り」と笑う石原さんですが、サービス開始から変わらないこだわりがあるといいます。
「『誰のために作るのか』を考えて作るというスタンスは、サービス開始当初から変わっていません。ご高齢の方ならあっさりしたもの、スポーツをする子どもたちには食べ応えのあるもの、といったようにオーダー弁当に入れるおかずはその都度変えています。また、おかずに出来るだけ冷凍食品は使わないというのも一つのこだわりです。オーダー数が増えても、お客様のことを第一に考えるスタイルを貫くのが、商売人としてのポリシーですね。」
もっこす亭・市場食堂の「#ヤバい杭瀬」ポイント
最後に、「もっこす亭」「市場食堂」の「#ヤバい杭瀬」ポイントを伺いました。
「全ての行動に『#ヤバい』くらい『思いやり』を持つことが自分自身のモットーです。接客時はもちろん、杭瀬地域での活動、普段の生活まで全てです。」
地域や人のために動き続ける石原さん。数年前から、杭瀬をPRするYouTubeチャンネル『杭瀬チャンネル』を開設し、外部に向けて杭瀬の魅力を精力的に発信し続けています。「いつまでもチャレンジャーでいたい」と語る石原さんに杭瀬への想いについて伺いました。
「長い間商売をさせてもらっているので、杭瀬に恩返しをしたいと思ったんです。一時期は毎年のようにお店が閉店していたこともあり、自分にできることを町のため、自分のために楽しくやっていこうと。最近は、若い方が増えてまた活気が戻りつつあります。どこまで杭瀬を盛り上げられるかわかりませんが、行けるところまでこれからも走り続けたいですね。」
店舗名 | 市場食堂 |
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ジャンル | 飲食店 |
営業時間 | 11時〜14時 |
定休日 | 木曜・日曜 |
店舗住所 | 日本、兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目19−2 |
電話番号 | 06-4868-2565 |
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