尼崎市・杭瀬の「#ヤバい」魅力を伝えるウェブサイト

あざらし洋品店

2023年5月、杭瀬中市場におしゃれな洋服屋さん「あざらし洋品店」がオープンしました。ここは、寄付として集まった洋服やアクセサリーを販売し、売り上げの一部を子ども団体に寄付するチャリティーショップとして営業しています。こうした仕組みの存在をもっと世の中に広めたいと話す店主のあざらしさんに、古いものと新しいものが入り混じる「#ヤバい杭瀬」で開業を志した理由についてお伺いしました。

チャリティーショップの仕組みに興味を持った学生時代

店主のあざらしさんは、学生時代にチャリティーショップに強く興味を持ったことが開業をするきっかけになったといいます。

「開業以来、使わなくなった衣料品を寄付してもらい、売り上げの一部を毎月子ども支援団体に寄付する活動を続けています。こうしたチャリティーショップの仕組みは学生時代に知ったのですが、当時からいつか自分でそうしたお店を持ってみたいと考えていたんです。寄付いただいた中で販売できないものがあっても、リサイクル資源として活用され、ゴミとして処分されることはほとんどありません。ゴミも減って、支援もできて、それを仕事にできたとしたらハッピーしかない!という素朴な発想が開業の出発点です。」

市内のチャリティーショップでボランティアをしながら準備を進め、たくさんの人に助けられながらついにチャリティーショップの開業にこぎつけたあざらしさん。候補地のひとつだった杭瀬で良い物件が見つかり、念願のオープンが叶いました。「杭瀬の地で始められたのは幸運だった」そうです。

「昔ながらのものと新しいものが交わる杭瀬には、他の場所にはない魅力があります。私のように杭瀬以外の地域から来た人間も、チャリティーショップというまだ珍しい形態のお店も、受け入れてもらえそうな懐の深さを感じてここでの開業を決めました。実際、準備の段階から地域の方にはたくさんの助けや励ましをいただき本当に心強かったです。」

チャリティーショップの存在を広められるきっかけに

チャリティーショップ「あざらし洋品店」が取り扱う商品の種類は、レディース、メンズ、アクセサリー類など豊富です。売り上げの一部は、地域の子ども支援団体に寄付しています。

衣料品の寄付は、店舗への持ち込み、郵送にて受け付け、集まった素敵なお洋服やアクセサリーは、数百円という手ごろな価格から購入が可能です。

「当店のようなチャリティーショップは、県内に数店舗ほどあります。しかし、運営の方法や取扱商品が異なり、それぞれのお店に個性があるのが面白いところです。お店同士で連絡をとりあい、協力しながらチャリティーやリユース、リサイクルの文化を広めていけるような取り組みも行っています。レディース、メンズ、アクセサリーをメインに扱っていますが、店舗によっては子ども服を取り扱っているところもあります。」

最近、同業者が少しづつ増えてきているのに加え、同店に足を運ぶお客さんの数も着実に増えてきているといいます。

「お店に来てもらうことが、チャリティーショップの仕組みや存在をより多くの人に認知してもらうきっかけになればと考えています。また、当店を通じて支援先の団体の活動についても知ってもらえたらうれしいです。」

あざらし洋品店の「#ヤバい杭瀬」ポイント

最後に、「あざらし洋品店」の「#ヤバい杭瀬」ポイントを伺いました。

「『古いものと新しいものが入り混じっている』ことですかね。これは杭瀬の『#ヤバい』ところでもあるんですが、古い街並みや商店街、市場が残っている一方で、そこに当店を含め新しいものもどんどん入ってきています。両方の良さを残しながら地域全体の活気が生まれているのを、ひしひしと感じています。」

そんなあざらしさんに今後の展望をお聞きしました。

「杭瀬の人々とのつながりを深めながら、まずはお客さんにチャリティーショップについて知っていただきたいです。今後、当店の店舗奥スペースを使ってイベントを開催できるように改装も予定しています。イベントを通じて他地域からもお客さんに来てもらって、杭瀬の魅力もたくさんの人に知ってもらえたら嬉しいですね。」

あざらしさんの願いが詰まった「あざらし洋品店」が、より多くの人が幸せになるためのサイクルを作るきっかけになることは間違いないでしょう。

店舗名あざらし洋品店
ジャンルチャリティーショップ
営業時間11時〜17時
定休日火曜・水曜・木曜・不定休
店舗住所日本、〒660-0815 兵庫県尼崎市杭瀬北新町1丁目1−2

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