尼崎市・杭瀬の「#ヤバい」魅力を伝えるウェブサイト

有限会社 今井材木店

創業から90年以上に渡って尼崎・杭瀬で商売を営んできた「くいせの材木屋さん」こと「今井材木店」。同社で3代目となる社長を務める今井 元一さんは、「木の魅力を広め杭瀬の生活を豊かにする」ことを目標に、自身で加工した木製インテリアの店頭販売や、端材を削ってスプーンを作る「杭瀬スプーンクラブ」の運営を行っています。「木のことなら何でも相談OK」という「ヤバさ」について、お話を伺いました。

お客様の生活スタイルに最適な資材をご提案

まずは、材木店の業務内容についてお話を伺いました。

「住居を建築するにあたって必要となる建築資材のご提案・仕入れを行っています。住居に使用されるもののほとんどが取り扱い範囲です。土台や柱といった住居の基礎部分だけではなく、お風呂・キッチン・給湯器などの設備関係も、お客様の生活スタイルやご要望に合わせて材質からご提案しています。」

「たとえば、奥さんの掃除の負担を軽くしたい場合は汚れにくい床材にしたり、よりお風呂をリラックスできる場にしたければ、ダウンライトを使用して空間を演出したり。具体的な選択肢を提示した上で、お客様に納得していただける提案をすることを心がけています。」

店頭販売で木の良さをみなさんに伝えたい

作業場の片隅に設けられた店頭販売コーナーでは、積み木や消臭剤をはじめとした木製インテリアが並べられています。これらの商品の発案や加工をすべて担うのは今井さん。インテリア商品の開発・販売のきっかけはどこにあったのでしょうか。

「店頭販売は、木の良さや魅力をより多くの人に知ってもらいたくて始めました。住居に和室があった時代は、木が今よりもずっと人々の生活に身近な存在だったように思います。ただ、最近の住居の中には木材を使用していても壁紙などで隠してしまうケースが多いんです。業態的に直接一般の方と関わる機会が少ないこともあって、一般の方とつながるための手段をずっと模索していました。」

木が人々に与える素晴らしさは誰よりも理解しているものの、魅力を伝える機会や手段がないというもどかしさを感じていた今井さん。そんな時、日常生活のふとした出来事をきっかけに自身で商品開発するようになりました。

「作業で残った端材をなんとなくお風呂のお湯に入れてみたんです。そしたら、木の良い香りが浴室に広がってかなりリラックスできて、これはいいなと。ぜひこの体験をより多くの人にしてもらいたいと思い、端材を使って店頭販売を始めることにしました。」

「少しでも興味を持った人が立ち寄りやすいように」とのれんをかけるひと工夫も。

「販売を開始した当初は、作業場に商品を並べていても入っていいのかとためらわれる雰囲気があったように思います。試しにのれんをかけてみたら、以前よりも通行人の方が道すがら寄ってくださるようになって。今では何気ない家具の相談なんかもされるようになりました(笑)。ただそこにあるだけではなくて、気軽にお客さんが立ち寄って相談できる存在であり続けたいですね。」

今井材木店の「#ヤバい杭瀬」ポイント

最後に、今井材木店の「#ヤバい杭瀬」ポイントを伺いました。

「やっぱり『木のことなら何でも相談OK』なところですかね。仕事以外であっても一般のお客さんには、木に関する相談事があればいつでも相談に来ていいと伝えています。」

「何よりもまずは『木の魅力』を知ってもらいたいんです。店頭販売で商品を手に取っていただく方も増えてきましたが、昔と比べて木に接する機会が少なくなったいまだからこそ、木の魅力や良さを再認識していただけているのではないかと思っています。」

ほかにも今井さんは、月に一度端材を削ってスプーン作りを体験できる「杭瀬スプーンクラブ」の活動も行っています。参加者は、今井材木店と隣接している公園を行き来しながら、木片を削って思い思いの形のスプーンを自由に作ります。参加費用は材料費の500円だけで、レクチャーを受けながら世界に一本のスプーンを作れてしまうのだから驚きです。

「参加するからといって必ずスプーンを作らなければいけない、なんてことはないんです。うちに来て、地域の人とのんびり話しているだけでもいい(笑)。自由に自分のペースで楽しんでもらうえれば、自ずと木の良さにも気づいてもらえるかなと。」

「人間は生活の中でずっと木と共生してきました。私が木の価値や温もりを届けることで、関わってくれた人たちが喜んでくれたら嬉しいですね。」

店舗名有限会社 今井材木店
ジャンル建築用木材、新建材、住宅機器の販売
定休日日曜
店舗住所日本、兵庫県尼崎市杭瀬北新町2丁目1−1
電話番号06-6489-3321

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