杭瀬中市場にある台湾食堂「好吃食堂」。ここでは本格的な台湾ランチが楽しめるほか、女将とコミュニティナースの二足のわらじを履く福田さんと「健康相談」もできます。日々杭瀬の健康を見守る福田さんに、お店の「#ヤバい」ポイントについて伺いました。
おしゃれな店内で「ハオチー(美味しい)」台湾料理を楽しめるお店
好吃食堂は、台湾料理をコンセプトにした食堂です。店名の「好吃(ハオチー)」は、「美味しい」を意味する中国語。その名の通り、ここで提供されるのは、定番メニューの「魯肉飯(ルーローハン)」や、週ごとに変わる麺料理など、どれも食欲をそそる料理ばかりです。
「麺料理は毎週来てくださるお客さんが食べ飽きることのないように、メニューを変えるようにしています。お客さんは、杭瀬市場や杭瀬商店街の方が中心ですが、最近はSNS経由で日本に住む台湾人の方もよく来てくださいます。」
福田さんは、好吃食堂の女将になるまで病院で看護師として働いていました。退職したタイミングで、以前から親交のあった同店オーナーの若狭 健作さんから「店長をやってみないか」と誘われたそうです。
「退職したのは、病院から飛び出して『コミュニティナース』として働きたかったからです。また、好吃食堂の女将になることで、お客さんの健康相談もできるかもしれないと思い、チャレンジしてみることにしました。」
地域の人々に密着する「コミュニティナース」とは
「コミュニティナース」は、地域で生活する人に密着して健康を守る存在です。これまで病院に「患者」として訪れていた人たちにも日常的に接することで、地域全体の健康意識を高める役割を担っています。
2023年度から看護の教科書にも記載されるなど、「コミュニティナース」という存在は徐々に確立されつつあると福田さんは言います。
「基本的に病院でしか接することのない看護師が、地域に密着して健康に関するお節介ができるのが『コミュニティナース』のいいところです。当店のある杭瀬中市場には、お店を切り盛りされている方が多くいらっしゃいます。そういった方々は、自分がお店の要だからと健診や病院に行くことをつい後回しにしてしまう方も多いんです。」
「コミュニティナース」の先駆者として、看護学生への講演をはじめ様々な舞台で活躍する福田さん。兵庫県内におけるコミュニティナースの数はまだまだ多いとは言えないものの、好吃食堂での地域の人々との関わり方には手応えを感じているそうです。
「杭瀬に住んでいる方々のご協力もあって、コミュニティナースへの理解が広がってきています。ご自身の健康状態について話しに来てくださる方も多いので、『あの店ならご飯を食べつつ健康相談ができる』と認識していただいているのだと思います。店頭に血圧計を置いたり、商業施設で健康相談会を開いたりしていますが、こうした取り組みによって少しずつコミュニティナースの認知を広げていきたいですね。」
好吃食堂の「#ヤバい杭瀬」ポイント
最後に、「好吃食堂」の「#ヤバい杭瀬」ポイントを伺いました。
「『箕面ビールがたくさん飲めること』です。」
そういって冷蔵庫から取り出してくれた箕面ビールの数は全部で8種類。なんでも福田さんの旦那様が、ブルワリーの直営店で働いていらっしゃるそうです。
お店には瓶ビールの中身がピッタリ入る「好吃食堂オリジナルグラス」も用意。サイズを合わせて作った特製のグラスは、常連さんに大好評だそうです。
「ビールがぴったり入るのが気持ちいい、とみなさんに言っていただいています(笑)。」
そんな「#ヤバい」ポイントについて語る福田さんが大切にするのは、人とのつながりです。
「杭瀬内では口コミも広がりやすいです。当店のことも、コミュニティナースのこともすぐにみなさんが話題にしてくれました。これからもお店を起点に、つながりの輪を広げたいですね。」
コミュニティナースと地域の絆を深めていくことで、地域と食、医療の関わり方を示すひとつのモデルケースになるかもしれないと感じました。
店舗名 | 好吃食堂 |
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ジャンル | アジア・エスニック |
営業時間 | 11時〜14時 |
定休日 | 月曜・木曜・金曜・日曜 |
店舗住所 | 日本、〒660-0814 兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目19−5 |
電話番号 | 070-1748-8020 |
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