杭瀬中市場にある、お持ち帰り専門の焼き鳥屋「とりよし」では、毎日香ばしい焼き鳥が店頭に並べられ、常連さんや遠方から足を運ぶお客さんで賑わいます。「遊び心」でガチャポンを設置するなど、お客さんを気遣う「#ヤバイ」アイデアを生み出し続ける店主の石原 将嗣さんにお話を伺いました。
先代から「とりよし」のバトン引き継ぐ
「とりよし」の現店主である石原さんが、同店を先代から引き継いだのは、まだコロナ禍だった2021年のこと。お店を継ぐに至った経緯についてお聞きしました。
「先代の店主からは、それ以前よりお話をいただいていました。ただ、これまでお店を経営した経験はなく、焼き鳥とは全く違う職種で働いていたこともあって、現実味がなかなか沸かなくて。それでもいざ『とりよしを来月辞める』と聞いた時には、自分にできることがあるならと思い切って引き継ぐことに決めました。」
お店には、もも、ねぎま、つくねをはじめとするお馴染みの焼き鳥から、からあげ、手羽先の「ピリ辛ヒーロー」など多彩な商品が並びます。ラインナップの中には、石原さんが開発したものも多いとのこと。本人は「やりたがりやから」と謙遜するものの、先代の時代から同店を知る店員さんからは、石原さんの「真面目で努力家」な仕事ぶりがお客さんからの信頼につながっていると評されています。
「先代からの常連さんもそうですが、明らかに若年層のお客さんが増えました。中には遠方からわざわざ車で来てくださる方も多いんです。商品の並べ方にも表れていますが、店長の丁寧な仕事ぶりが伝わっているんだと思います。」
お客さん、店員さんどちらにも愛される石原さんの人となりがうかがえます。
お客さん目線のアイデア
同店には連日多くのお客さんが足を運びます。多い時には一日1,500本もの焼き鳥が売れる盛況ぶり。大相撲大阪場所が開催される際には、焼き鳥を数千本単位で提供しています。焼き鳥の提供数が増えてきたことから、「感謝を込めて、少しでも退屈しのぎになれば」とお店で使えるクーポン券の入ったガチャポンも設置しました。
「店の広さ的にも一度に接客できる数には限りがあるので、どうしてもお客さんに待ってもらわなきゃいけない時間が出てきてしまうんです。個人的な遊び心もありつつ、お客さんが待ち時間をストレスなく過ごせるように、ガチャポンを置くことにしました。」
ガチャポンは1回200円。中には210円から1,000円に相当する金券が入っており、お客さんとして損することはありません。良いことだらけの「遊び心」を形にする「とりよし」では、新たな客層を取り込むことにも積極的です。
「最近は、杭瀬本町商店街の『Amaサラダ』さんの前にある自動販売機でも販売を始めました。『焼き鳥の盛り合わせ』や『鶏ハラミ炭火焼き』など、仕事帰りに晩酌したい方におすすめです。仕事や家事などで当店の営業時間中に来られない方も多いと思います。普段市場にあまり縁がない方にも、これをきっかけに当店や市場について知っていただけたら嬉しいですね。」
とりよしの「#ヤバい杭瀬」ポイント
最後に、「とりよし」の「#ヤバい杭瀬」ポイントを伺いました。
「来られる杭瀬の人々が『温かい』ことですかね。毎日営業しているとお客様や他店舗さんから色々な差し入れやドリンクなどをよくいただきます。他業種の方もフレンドリーにお話しいただいていて、本当に関わる方全てに感謝して毎日を送っております。」
最後に杭瀬の魅力をPRすることも忘れない石原さん。インタビューを終えようとしたその時、「あ、ちょっと待って」と石原さんに呼び止められました。
「実は、働き手を探していて…。従業員募集中!って書いてもらえると助かります(笑)。」
杭瀬中市場にある焼き鳥専門店「とりよし」では、新規店舗・新規事業を視野に入れ、随時従業員を募集中だそうです。
店主の石原さんの人柄に触れれば、一緒に働いてみたくなるはず。ご興味のある方は、ぜひ一度お店に足を運んでみてください。
店舗名 | とりよし |
---|---|
ジャンル | 焼き鳥 |
営業時間 | 9時30分〜17時 |
定休日 | 木曜 |
店舗住所 | 日本、兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目19−18 |
※掲載されている情報は投稿時点での情報です。
※最新の情報は店舗、管理者へご確認くださいますようお願いします。